SUZUKI RG500mk3

mk3

1978年 RG500mk3

The ex-Toni Mang
c.1977 Suzuki RG500 Racing Motorcycle
Frame no. M1131 XR1411
Engine no. RG500-11090
£10000

これらの公示でXR14として売りに出されていたRG500mk3。
ヒストリーによると、アントン・トニー・マングによって
ドイツの全国選手権で成功裏にレースを終えたと記録されている。
1980年代に、オーストリアのライダー、リチャード・シュルツに転売され
さらに、もう一人のオーストリアのライダーを経由して
1987年、Professor Fritz Ehn Motorcycle Museum Collection所有となった。

外装は、シュルツ氏によって変更、再塗装されているので無視するとしても
この写真1枚から判断するのは、なかなか困難ではあるが
見えているフレームの特徴を見る限り、RG500mk3の可能性が高い。
酷似している車輌としては、XR14やRG500mk4であるが
ヒストリーの状況から判断するに、ワークスのXR14という説は疑わしい。
エンジン番号から判断するに、エンジンはmk1を載せているようである。
気になるのは、エンジンの部品番号を引用しているフレーム番号である。
それも、M1131XR1411ではなく、11321XR1411であろう。
または、他の誤認識を疑うとすれば・・・
Frame no. RG500-113xx
Engine no. RG500-11090
として、やはり生粋のXR14ではなく、RG500mk4のフレームに
RG500mk1のエンジンを載せ、XR14を演出した車輌とも言える。
しかしながら、現状では、肯定もできないが否定もできないので
持ち主の主張を信じることにし、XR14としても良かったのだが
RG500mk3純正の外装一式やフレームなど
客観的に見て、RG500mk3の可能性が高いので、ここに分類する。

ちなみに、再塗装する前は、HBカラーだったそうであるから
彼が手に入れたのは、少なくとも1982年以降であろう。
後期型ではあるがXR14が現存するとするならば、嬉しい限りである。

mk3

RG500 MK2 XR14 Ex Anton Mang GP SUZUKIとして
イギリスの某所で売りに出されていたのを発見した。
ここでは、XR14のmk2として紹介されていたようである。
ご承知の通り、ワークス車輌であるXR14には、mk1もmk2もない。
XR14は、XR14である。
仮に、フレームの仕様違いによる、1974年型、1975年型、1976年型を
意味しているのであれば、この車輌は、XR14mk3ということになる。

mk3

また紹介内容によると、フロントのディスクローター以外は
すべて、オリジナルの状態であるという。
となると、やはりRG500mk3である可能性が増して来る。
前後のホイールが換装されている以外
純正のRG500mk3に極めて近い状態を維持した車輌である。



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