SUZUKI RGB500mk9 Gary Lingham

rgb500mk9

1984年 RGB500mk9

1984年のGP Misanoで、イギリスのGary Linghamが駆った
RGB500V(mk9)である。
イギリス国内でのBritish Championshipでは
上位に食い込むこともあったようだが
GPレースでは後方支援が多く、残念ながら
車輌に関しての情報は殆ど残っていない。

一見する限り、カラーリングを変更した以外、どノーマルのV型。
なぜか、フロントのフェンダーのみ純正のままである。

rgb500mk9

1979年RG500mk3、1981年RG500mk5、1982年RGB500T(mk7)と
500ccでは、RG系を乗り継いで来たGary Lingham
1986年は、750ccに乗り換えているため、500ccとしては
このRGB500V(mk9)が最後の車輌だと思われる。

rgb500mk9

1985年の車輌にも、大きな変化は見られないが
メンテナンス性が悪いと不評のシートは
ちょっと見たことがない形状をしている。
定番の「たれ」部分をカットしただけではなく
シートの天上部分は尻下がりに加工され、チャンバーの出口付近は
まるで、カッ飛びナンバーのような形状をしている。
こういう形状のシートが出回っていたのか
この車輌のワンオフなのかは、現状、不明である。

よく見ると…
さり気なく、当時の流行であったエアロフェンダーに換装されている。

rgb500mk9

1985年の後半になると、スイングアームに補強を入れ
フロントのディスクローターをスポンドン製に換装している。
ローターのアウターを交換出来ないRGB500Vの純正に対して
まったく同じ寸法で、かつ、アウターが着脱式のスポンドン製のローターは
重宝するために人気が高く、多くの車輌で使用されている。

ちなみに、フロントフェンダーは純正の形状に戻されたようだ。

rgb500mk9

1986年の同車輌である。
前後のホイールは、マービックに換装され
フレームからスイングアームに至るまで、黒に塗装されている。



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