SUGAYA RG400Γ TT1 '85

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1985年 RG400Γ

この年、SRSスガヤは、RG400ΓをベースにF1クラスに参戦した。
実に美しい車輌である。
前後18インチのホイールは、フロントをRGB500Tのダイマグとして
リアにRGB500Uのカンパニョーロを装着している。
フロントのローターは、オフセット51mmのワークス品で
純正のいわゆる「タコアシ」から「かしめタイプ」に変更している。
フロントフォークからステム一式を190mmスパンのRGB500T/Uに換装し
フロントマスターからキャリパーまで、すべてRGB500U/Vである。
リアの足回りも、まだスイングアームに補強は入っていないものの
完璧なRGB500T/U/Vのベンチレーテッド仕様としている。
エンジンも、Mikuni 36mmのマグキャブで、これまた完璧なF1仕様。
この世にお目見えした最初の市販車ベースのF1で
のちのF1仕様の路線を決定付けた記念すべき車輌だと思う。

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スターティンググリッドに並んだSRSスガヤSPの横に
水谷選手のRGB500V(ワークス仕様)の姿が見える。
ワークスのRGΓ、NSRやYZRに混じって
市販車ベースのRG400Γが戦う姿は感慨無量である。

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その後、鈴鹿8時間耐久レースの出場に向けて
500のシリンダーを載せて、RG400Γ改と進化していくSRSスガヤSPだが
実は、コンプリートマシンの販売計画があった!

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RG400Γ SYGAYA Special
最高速235.3km、ゼロヨン11.2秒
RG400Γコンプリートマシン ¥780,000
(チャンバー、シリンダー加工、ロータリーバルブ加工など)

という広告が、この写真と共に某誌面にて紹介されていたのだ!
78万円という安価な設定から、この写真の車輌が
コンプリートマシンとして出荷されることは、なかったようだが
シートレールの加工やスイングアームの補強など
エンジンはSTDながら、RGB500Vの外装をまとったレース仕様の車輌は
数台が特注され、出荷されたようである。

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以前、ヤフオクで見かけたこの車輌が、そのうちの一台と思われる。
エンジンをF1仕様にして、足回りをRGB500系の部品に換装すれば
とても良い車輌になりそうである。



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