SUZUKI RG500TT1 Development Project

RG500TT1仕様で、街乗りをする!
これが、この車輌を作るコンセプトである。
それゆえに、別名「通勤快速3号機」と称する。

新たな出物がある度に、売り飛ばされそうになりながらも
長年に渡り進化を続けている3号機。
私の処女作でもある3号機には、特別な想いがある…。

これは、そんな3号機との苦悩を描いた物語なのである。

RG500TT1

火事で焼け落ちた倉庫の中から奇跡的に救い出されたという
スガヤさんのアルミタンク(写真左)。
塗装は焦げて焼けただれ、右側は転倒により凹んでいたので
パテ盛りで整形しながら修正してみた。
ホームセンターで売っていたパテを使用したのだが
乾燥後に伸縮があったためなのか、見事に剥がれてしまった。
そこで、食い付きの悪いアルミの上に
しっかりとパテを定着させるために、プライマー処理を施してから
3M製の樹脂パテを使用してみた。
こちらは、完全に硬化しないため、熱による伸縮にも強いという。
ただ残念なことは、せっかくのアルミタンクなのに
倍以上も重くなってしまった…。

RG500TT1

2000年6月、色を塗り終えて完成!!
悩んだ末に、結局カラーリングはヘロンスズキ風にした。

RG500TT1

シートは、当時のワークスと同じものを加工して使用する。
写真で灰色以外の部分は、全てFRPで作り直した。
この作業で最も難しかったのは、板状の直線を作ること。
簡単そうに見えるが、実は硬化する際に歪んでしまうのだ。
また市販RG500Γのフレーム形状に合わせるため
アルミタンクとの接合部分も、ほとんど作り直しだった。

RG500TT1

修正加工済みのシートを塗装して
スポンサーステッカーなどでドレスアップ!
テールライトは、STDのRG500Γ用を加工して埋め込んだ。
近くで見ると・・・だが、缶スプレーの自家塗装としては
まあまあの仕上がりで、初めての作業にしては上出来である。
FRPとしてはマスター並みの重さになってしまったので裏側を軽量化の予定。

RG500TT1

リアの足回りには、SBS宮前の車高調キットに
OHLINSのRG500Γ用のリアサスペンションを入れた。
ブレーキ回りは、RGB500用のベンチレーテッド仕様のフルコンプ。
ホイールは、カンパニョーロ(5.5/180/55/18)である。

RG500TT1

フロントの足回りには、カヤバ製RGB500T/Uの40mmフォークに
マスターからキャリパーまでをRGB500Tの部品で組んだ。
ディスクロータは、RGB500Vのオフセット22mmのいわゆるカシメローター。
フェンダーは、RK用をRGB500風にカットして自作HBステッカーで雰囲気を出す。
ホイールは、カンパニョーロ(3.5/120/60/17)である。

RG500TT1

アルミタンクをスガヤ製からRGB500U(mk8)に変更した。
2007年には、キャリパーをRGB500U/Vの後期型に変更。
フロントフォークを16インチ用のRGB500Vの40mmと交換して
同時に、フェンダー&ブレースもRGB500Vに変更した。
ちなみに、RGB500T/Uのフロントフォークは18インチ用で
ブレースの取り付け位置の形状が違う。

HERON XR40

HERON SUZUKI XR40。
あれこれと悩んだ末に、私が選んだカラーリングである。
国内で、RG500TT1というと、誰しもが8耐マシンを思い浮かべるだろう。
ケンツ・スガヤ・テラガワレーシングなど、いずれも素晴らしい車輌である。
だからこそ…!
私は、これらの車輌のイメージを払拭したRG500TT1を作りたかった。
街乗り仕様のコンセプトを軸に、どこにもない1台を目指したのである。
このカラーリングは、ちょっと、バリー・シーン風味を残しつつ
派手さはないが、スズキワークスの雰囲気も壊していない。
それでいて、しっかりとオリジナリティがある。
それが、このHERON SUZUKI XR40を題材に選んだ理由である。

RG500 GAMMA

現在の3号機。
ようやく、ここまで来たという感じだ。
もう少し気温が暖かくなったら、アンダーカウルを塗ろう!
2008年には、通勤快速3号機として暗躍できるかも知れない…。


が、しかし…
icon 彼は再び、バラバラにされてしまったのである!!



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