Harris RG500 Development Project

Harris RG500

それは、イギリスの片田舎で発見された…。
ハリスフレームにRGB500Vの外装をまとったその姿は
一瞬にして私を釘付けにしてしまった!
私は、このレーサーをベース車輌とし、理想のカタチを追い求めて
「Harris RG500 Development Project」を旗揚げしたのである。

これは、Harris RG500を愛した男の物語…。

Harris RG500

日本へと連れて来られた彼(Harris RG500)は
すぐに身包みはがされてしまった。
プロジェクトには膨大な予算が必要となるが、その軍資金を捻出するため
彼は裸にされ、外装から足回りまでのすべてを売り飛ばされてしまったのである。

まず前後のホイールを当時物のCampagnoloに換装して見る。
う〜む、なんとカッコいいのだろう?
RG500には、本当にカンパが良く似合う。
しかし、例の博物館のワークスマシンは、後期型のDymagだった。
ここは、大きく差を付ける意味でも初期型のダイマグにこだわって組もう!
そんなワケで、私は初期型のぶっといDymagを探し始めたのである。

Harris RG500

結果は最高だった…。
私は、初期型のダイマグの前後を手に入れた!
その究極のサイズは、F:3.5/16インチ、R:5.0/18インチという激レアである。
タイヤは、前120と後180の極太スリックを採用した。
とにかくぶっとい! カッコいい! 言うことなしだ!

こうなると、ブレーキ回りにも気を遣いたくなる。
博物館のワークスマシンは、RGB500U/Vのフロントキャリパーに
同じくRGB500T/U/Vのベンチのリア回りだった。
ある意味、完璧と言えば完璧だが、こちらは、さらにその上を狙うことにした!

Harris RG500

悩んだ末に、左側のロッキードとワークスと同じ、ステンのリア回りを選択した。
RGB500のブレーキ回りも、もちろん好みではあったが
今回は、ヘロンスズキの十八番とも言える前後のセットで決めることにした。
恐らくは、評価の分かれるところであろう。
しかし、後戻りは出来ない!!
なぜなら、右側のRGB500のブレーキ回り一式は
新たな軍資金を捻出するために
すでに私の元を旅立ってしまったからである。

Harris RG500

フロントフォークは、スズキワークスのカヤバ40mmをチョイス!
アンチダイブ機構付きのいわゆる「削り」である。
しかし、90ピッチのロッキードとの組み合わせで
ブレーキホースをガイドすると、ややしつこい感じがした。
ロッキードのホースの取り付け口がフォークのアウターから遠いので
取り回しで不要な「たわみ」が出来てしまい不格好なのだ。
そこで…

Harris RG500

アンチダイブ機構を後期型のガイドさせないタイプに変更して
(ちなみに、アンチダイブ機構のキャンセラーではない)
ブレーキホースの取り回しをすっきりさせた。
こうすれば、キャリパーを前に配置しても、くどくない。
ついでに、ロータも穴あきのワークスに変更して組んでみた。

あ、ホイールの向き、間違えてるし…!(汗)

Harris RG500

う〜ん、スズキワークスのステンロータにトキコの2ポッドはカッコいい!
スプロケは、RGB500T/Uのセパレートタイプで組んだ。
マグネシウム部品を惜し気もなく使った足回りである。

Harris RG500

さて、足回りが固まって来ると、どうしてもエンジンをやりたくなる!
このHarris RG500には、RGBの替わりに市販500のエンジンを乗せてある。
部品もまだ入手可能な市販500のエンジンは、賢い選択かも知れないが
やはり見た目にも、マグキャブぐらいは付けたい。
そこで私は独自の方法で、マグキャブのマウントに挑戦することにした…。

Harris RG500

TZなどのアルミボディのMikuni 34mmもカッコいいのだが
ケンツの8耐マシンと同仕様のマグキャブを使うことにした。
しかし、そのままでは取り付けはできない。
マグネートローターに当たってしまい、まったく高さが合わないのだ。
やはり、TT1用のマグネートCDIユニットがなければダメなのか!?

Harris RG500

そこで、秘密兵器の登場だ!
左側がTT1用のマグネートCDIユニットである。
しかし、私は金欠のため、これを買いそびれた!(とても後悔している)
ならば…! と持ち出して来たのが、右側のRGB500用のマグネートである。
真ん中の径が違う以外は、使えそうな感じだ。
よし、掘ってブッシュ加工だ!

Harris RG500

加工済みマグネートの裏と表。
左側がTT1用、右側がRGB500用である。
おお! なんか使えそうな雰囲気をかもし出しているなぁ。
さっそく、取り付けてみよう!

Harris RG500

インテークマニホールドは、車種不明の市販車部品を流用した。
径とボルトのピッチさえ合えば、何でも流用できる。
これで準備は整った!

Harris RG500

ちなみにクラッチ側は何の障害もないので、ほぼポン付け状態。
問題は、マグネート側なのである。

Harris RG500

マグネートローターを抜いたプライマリーシャフトに
次々と、RGB500の部品を取り付けて行く…
思った通りだ!
RGB500のマグネートは、予想通りに収まったのである。
なんて素晴らしい車輌なんだろう。
恐るべし、市販RG500 GAMMA、君は身も心もRGB500なんだね!

Harris RG500

おぉぉぉっ! カッコイイ…
この方法なら、どんな社外品キャブでも取り付けられそうだ!
ホントに面白い車輌だなぁ。

Harris RG500

さて、ここまで来ると、残るは乾式クラッチということになる。
ちなみに、私の知っている乾クラは、左から…
Nova Dry Clutch、Padgetts Dry Clutch、Dyson Dry Clutchである。
NovaとDysonについては、まったく同じ商品に見える。
私的には、Padgettsの乾クラが好みだ。
現在のところは入手出来ていないのだが、気長に探すことにする。

乞う、ご期待! という感じなのである。

Harris RG500

念願のガレージを新設したため、引っ越しすることになった。
クレーンで吊っての移動は、なかなか大変な作業である。
無理を言って、知り合いの業者に頼めたから良かったけど
普通なら断られたことだろう…。
なんせ、盗難対策として考えられたガレージには出入口がない!
その為に、屋根を付けていない建設途中のガレージに
車輌を無理矢理搬入し、屋根でフタをするような格好にしたのだ。
再び車輌を外に出すためには、ガレージを壊して
運び出す必要があり、万一、破壊活動を始めたとしても
数分後には、井上康生の餌食となっていることだろう。

Harris RG500

こうして見ると…
市販RG500 GAMMAのエンジンが、いかに小さいかが分かる。
設計は、XR45をベースにしていると思われるが
本当にコンパクトに仕上がっていて、正に芸術作品である。

もう、何も言えねぇ!

Harris RG500

修理をお願いしてあったPower Productionから
リアショックが戻って来たので、さっそく組んだところである。
そろそろ、外装を検討する時期に来たようだ。

Harris RG500

新品のカウルに袖を通す。
位置を決めながら、カウルに穴を開けるのは、いつも緊張する。
タンクとシートも乗せて、全体のバランスを考える。

Harris RG500

おお…!
なんてカッコいいんだろう。
バッチシ雰囲気が出た、これはもう紛れもなくRG500である。

Harris RG500

さて、ここで究極の選択をせねばなるまい。
どちらのアルミタンクで行くか?
う〜ん、悩むなぁ…。

Harris RG500

RGBっぽい雰囲気がカッコいい!
シートの位置は、もっともっと前だな。
となると、シートをカットしないといけないから
やっぱり、タンクをどうするか、先に決めなければならない。

Harris RG500

う〜む、こっちもカッコいいなぁ…。
アルミフレームなら、断然、こっちなんだけどなぁ。
鉄パイプだから、RGB500T/Uのタンクの方が似合うかな?
さて、これは大問題、大いに悩むとしよう…。

Harris RG500

外装で悩んでいる間に、ステップを取り付ける。
1985年XR70のステップである。
RGB500と市販車のエンジンでは、リンク方法が違うので
なかなかすんなりとはいかない。
それでも、なんとなく形になった!
恐ろしいポジションとなったが、まあ、良しとしよう。

緊急速報…!!
icon なんと! ついに、○○○GE〜Tッッ!!



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